地方銀行からの退職・転職

した。


転職にあたってタイトルのようなワードで色々検索をしました。が、どう考えても転職サイトへの誘導目当ての薄っぺらい記事しか出てきません。「銀行での経験は強い!」みたいな実例のない適当な内容です。

スポット的な話ばかりで、全体を見られる実例がない。あと「退職活動」にフォーカスしてるものもほぼない。なので自身の経験を残しておきます。いつか誰かの参考になると信じて。

内容は主に転職活動と退職の流れです。加えて転職・転居に伴う手続きでの「えっ、そうなの?」みたいな事案も。

ちなみに大筋は
  • 11月末頃:転職活動開始(転職エージェント登録)
  • 12月上旬:エージェント面談・自分で探した求人企業と面接
  • 12月月中:エージェント経由でES出す・ちょこちょこ面談
  • 12月末頃:初内定
  • 1月月中  :ガンガン面接
  • 1月下旬  :第一希望内定
  • 1月末頃  :退職願提出(受理されず)
  • 2月初旬  :家探し
  • 3月上旬  :人事面談・退職届受理
  • 3月末     :退職・引越
こんな感じです。転職活動に2ヶ月、退職活動に2ヶ月ずつでした。

0.転職活動であると良いものと

経験として「これは用意しといた方がいい」と思えるもの。欲しい理由は読み進めていく上でわかります。
どれもなくてもいいです。必要になったときに調達できれば。でも予め確保するとスムーズ。
  • すぐに取れる有給と、1ヶ月〜2ヶ月先くらいの有給
  • 自身の業績が確認できるもの
  • 交通費(地方民なら新幹線移動とかもあるし10万くらい)
  • 転居費用(後述するけど30万くらい)
  • 現職の就業規則

1.転職活動の開始:11月下旬

結論:転職が少しでも頭にあるなら、すぐに転職サイト等に登録すればいい。

決意して始めたというより、「試しに転職サイト登録するか」→「決まった」という感じ。
僕の場合は情報収集がしたくて転職サイトに登録しました。「いつか転職決意したときに転職ド素人だとつらそう」「転職市場の求人ってどんなものだろう」という程度です。僕は「転職サイトはメールばっか届いて役に立たない」というイメージがあったので、転職サイトだけでなくエージェントサービスに登録しました。理由は後述しますができれば大手含めて複数社登録するのが良さげ。

2.転職エージェントとの面談:12月頭

結論:面談だけでも色々知ることができるので複数社のエージェントに会うべき。

登録すると即電話が来て面談しましょうってお話になります。平日日中とか言われるので、近い日程で有給確保できてるとスムーズです。なかには電話面談で対応してくれるところもあります。
エージェントと話すと転職市場の話や転職活動の話を色々されるし質問もいっぱいできた。具体的に「こんな転職したいけど、できるの?」「働きながら転職活動したいけど、大丈夫?」とか聞いても大丈夫。なのでこの話聞くだけでも勉強になる。
エージェントも人なので合う合わないはあります。なので複数社複数担当を試しましょう。むこうも営業マンなので、こっちに見込みがないとわかるとばっさり対応切られます。僕の場合は某大手の担当は「御社の方何度か担当しましたが、休みなかなか取れないですよね?それだと転職活動難しいですよ。転職決意して仕事やめる頃また登録してください。じゃ!」てな感じの塩対応。こんなこともある。
一方で後日面談した他社の担当は優しかった(結果ここで転職活動して決まった)。塩対応食らってるのでこちらも構えてトゲトゲしい感じだったですが、こちらの話しっかり聞いて「できることからやりましょう」とまるで心のお医者さんのような対応。ということでいろんな所・いろんな人を試しましょう。
「いつ転職したいの?」と聞かれて、僕は「4月入社」と答えた。あんまり先だとエージェントもやる気でないかもしれない。そもそも転職活動は2ヶ月くらいでクロージングできるので、無理にあんまり早くにやる必要も無いのかも(求人とのめぐり合わせ待ちはあるけど)。

3.自前の転職活動

結論:やってもやらなくても。業種によってはこっちのほうがいい。

エージェント以外の単純な求人サービス経由でスカウトが来たので面接もしました。スカウトの場合「まずは面接」になるので、新卒就活以来 面接していなかった身としては非常にためになりました。

結論ありきですが、自前の転職活動はやらなくてもよかった気がする。面接の日程調整や履歴書等書類の準備を全て自分でやるのは面倒だし、似たような求人はエージェント経由でいくらでもあった。
逆にITやベンチャー企業だとWANTEDLYとか使ったほうが良さそう。そこでしか募集かけてないとこも多い。

4.エージェント経由での求人エントリー

結論:すごくラク。言われたとおり動くだけでも転職できそう。

エージェントとの面談後はESと履歴書書くように言われるので書きました。オンライン上のフォームに書き込むだけなので簡単。とりあえず書けばエージェントがフィードバックくれるのでそれに合わせて書き直すだけ。人から感想もらえるのはいいですね。友達に見せるとか恥ずかしいし。
一旦書類を仕上げれば、あとは紹介求人を選んでポチポチするだけ。勝手に書類出してエントリーしてくれる。自前でやるとそれすらめんどくさいし、「履歴書手書きのほうがいいかな?」とかいらないこと気にしなきゃいけないので、それと比べると精神的にもラク。
紹介求人に対して「なんかちがう」と思ったら、そのままエージェントに伝えましょう。話聞きながら方針修正してくれます。
連絡は基本電話でしてましたが、メールでもOK。そこら辺もその時のスピード感で選べるのが良い。
新卒の時にはなかった書類が「業務経歴書」。自分がどんな仕事をしたのか書くやつ。まだ若くてポテンシャル採用ならいいけど、30歳近くなってきてここが寂しいとつらそう。自分で書いてて「俺、実績ねぇな」と思うことも多々ありました。とりあえずやったことは全部書いてみましょう。エージェントが「これもっとプッシュしたい」というポイント深掘りしてくれます。基本は「数字」そこに「工夫点を論理的に書き足す」で。

5.面接日程調整

結論:在職中でもどうにかなる。エージェントいればラク。

書類通ればあとは面接。だいたい1回〜3回で決まる。2回が多かった印象。
中途の面接は割りと柔軟で、時間も手段も調整できた。20時スタートとか、Skype面接とか。在職中でもどうにかなりました。希望がある場合は素直に伝えましょう。
エージェントいれば調整してくるのでラク。「貴重な有給にいっぱい面接入れたい!」と言えば、調整して1日に押し込んでくれた。
僕は地方民だったので、東京の面接となるとどうしても移動時間的に平日では20時開始がギリギリのライン。都内勤務であれば在職中でも全く困らなそうでした(勤務時間にもよるけど)。

6.面接本番

結論:求人内容で面接内容も違う。できること・やりたいこと・ビジョンを明確に。

新卒面接って「サークル活動頑張って勉強も頑張ってプライベートも充実させました!」みたいなのが王道だったけど、やっぱり中途はそうじゃない。しかも求人内容によっても聞かれることは全然違う。なので最初はすごく失敗した。趣味の話とかいらん。

即戦力を求めるところは現職での実績や取り組み方・自分だからできたことを聞かれた。特に「自分だから」がないと結構つらい。僕は営業を効率的に回るために店内の営業マン共通の営業マップ作りましたとか言ってた。その程度のことでもあったほうがいい。
正直なところ僕はまだ若いので面接としてはポテンシャル採用系のモノが多かった。ただ、新卒よりも「やったこととできたこと」をロジカルに聞かれる。話題は仕事から大学時代、私生活何でもよし。とにかく自分のポテンシャル・地頭の良さをアピールしてく。この場合は趣味の話とかもしてた。趣味だと自分のこだわりや工夫について自然と喋れるしね。そこら辺は新卒のときと一緒で、自分の得意なトークに持ち込むスキルが必要。
ビジネスマン同士の面接なので、学生のときの面接と違って服装とかどうでもいいことに気を取られない分、頭のリソースを面接内容に振れた気はする。

7.内定

結論:突然やってくる。内定先比較まで見越して面接を組め。
内定の出され方は色々だった。メールで来ることもあるし、その場で採用言い渡されることもあるし。内定出るまでは「内定欲しい!」で動いてるけど、いざ出ると「ほかと比べたい」となるのが人間の(というか自分の)いやらしいところ。でも自分の人生なので多少のわがままは言ってもいいでしょ?
内定→条件提示が同時に起きることもあった。「で、来てくれるの?」みたいなこと言われた時に備えて、自分の中の「入社するライン」は年収だけでも決めておくとよかった。「すごく魅力的ですが、年収が今より下がるので、少しだけ考えさせてください。お返事は今週中にします。」とか言えると保留にしやすい。逆に年収希望は満たすのにな何となく腑に落ちないやつはそもそも仕事に魅力感じてないだろうし。
内定提示から入社可否の返事までは1週間は確保できる感じだった。変に焦って入社します!とか言わないように、最終面接は出来る限り近い日付でやるといいかも。「内定→保留→次の面接内定→2社比較」これを常に回せるといい。
忘れないでおきたいのが、「現職をやめない」という選択肢もあるということ。微妙な内定先よりも、現職のほうがいいかもしれない。「すごく良さそうな会社だったけど、面接したらなんか違う」とかもよくあるので、無理して選ばない。「現職」というカードがあるのは新卒にはない心の支え(仕事つらくて転職の人は違うかもしれないけど)。

入社日の返事は、下の「退職準備」にも書きましたが、ちゃんと仕事やめられる日を確認して返事しましょう。

8.退職準備

結論:就業規則をよく読め。引継準備はすぐに取りかかれ。

入社先を決めたら次は退職。ここが大変。

まず退職願と行きたいところですが、就業規則を読みましょう。大抵「退職は申出受理日の翌月末日」とか日付の指定が入ってる。「法的には2週間前に〜」とか言う人もいるが、退職交渉する相手は自社のルールで動いてる人間なので、そんなこと言ってもカドが立つだけだと思う。どうせなら円満退職がいいし。

退職願は職場で所定の書式があることもあるので、確認してこっそり持ち帰るなりしておく。記入したものは提出前にコピーを残しておくこと。受理されるかはともかく、日付と印の入った書類を使って意思表明することが大切な気がする。口頭だけだと「相談かと思ってました」で退職の意思表明と受け取られないこともありそうだし、書面を出せば意志の固さも示せる。

退職願が受理されなくても業務引継の準備は進めるべき。人事に呼ばれて時間取られるかもしれないし、いざ退職が決まれば取引先への挨拶回りで時間がなくなるかもしれない。これは少しずつでもやるべき。僕は内定前から始めた。

9.退職意思表明

結論:スケジュールを固めろ

気をつけたいのは話を有耶無耶にされること。「受理されてから」の文言にあるように受理されないとまずい。突然言っても取り合ってもらえず、しばらくして再度伝えたら「その日の退職は今からじゃ間に合わない」と受理されない、なんてこともありそう(経験はしていない)。なので布石を打つと良いと思う。僕はとりあえず最短の日付で退職願を提出したものの「来月(2月)は勘弁してくれ」と案の定受理されず。正直そうなるとは思って内定先にも1ヶ月遅れの入社日を伝えていた。

有耶無耶にされないために、証人は確保しておく。僕は直属の上司に話して、上司に同席してもらって所属長に話に行った。意思表明のあとはちょこちょこ話題に出す。「今良いですか?」と会議室で話すとか。場合にもよるけど「何かあるな」って空気が職場にできれば無視はされないだろうと思って。で、タイミングを見計らってもう一度退職願いを出す。ここまでくれば受理される(はず)。

あと、エージェントからのアドバイス「前向きな話だけしろ」は真実だった。どれだけ不満があっても言わない。逆に「次の職場ではこんなことをするんです!楽しみです!」みたいな感じで。一度ちょっと不満を言ったら、「転勤させてやる」とか「あの部署ならどうだ」とかなって大変だった。現職ではできない仕事で、自分の可能性を試したいみたいなキラキラワードで攻める必要がある。

10.退職手続

結論:公的手続はどうにかなる

退職となると色々出てくる。個別に書いてもしょうがないので割愛するが、大抵退職後に手続きできる。
  • 企業年金 
  • 確定拠出年金 
  • 持株会 
  • 財形 
  • 保険(企業割引・給与天引がある場合)

こんなところ?保険は支払い方法変更のために先に手続きが必要だった。年金関連はあとでも大丈夫。転職先制度の確認も必要なので現段階では焦らない。

転居先(住所)を先に決めておくと、諸々の書類の「退職後住所」が書けるので良い。

11.転居

結論:30万くらい用意しとけ。

転職とは本来関係ないのでしょうが、個人的には初の転居だったので大変苦労しました。

「新大学生と被らない2月のうちに決めちゃお」なんて思っていましたが甘かった。そもそも卒業してないので空いてないし、早く決めるとすぐに家賃発生してつらい。

結局退去予定の部屋を中見ないで契約。住んでみたらいい部屋だったけど、不動産屋はその場で契約取ろうとグイグイくるし、決めたら決めたで即契約金の請求来るので怖かったですね。主に貯金がない中で契約してしまったことが。
お金の余裕が心の余裕なので、交通費と合わせどうにかお金用意しましょう。僕は飲み会開いて自分のカードで支払い・集金して錬金しました(よくない)。
そのほか、保証金・火災保険・敷金・礼金・仲介手数料・先払家賃等、色々言われて家賃の5倍くらいがすぐに必要になる。

12.退職

結論:円満退社が良い

退職が決まって社内で公表するまでが大変。「みんな仕事頑張ってるのに、俺『もうやめるし』とか思っちゃう」「何も知らない同僚に、『今月も一緒に頑張ろう』と言われたとき何と返さばいいのかわからない」とか。人に言いふらすことでもないですが、黙っているのもつらい。仲のいい同僚に打ち明けたらラクになりました。

社内発表になったら、「みなさんにはご迷惑をおかけします」と謙虚さを全面に出しつつ、「メンタルやられたわけじゃないです温かい職場でした」と感謝の気持ちを添えることが大切。カドが立つと仕事の引継ぎもうまくいかないし。円満退社になると送別会とか開いてもらえて、自分自身「本当にいい経験できたな」と気持ちよく旅立てます。円満退社がホントおすすめ。

13.地方銀行からの転職

結論:本人の素質次第で前職はそこまで関係ない

「銀行員は強い!」「銀行員はだめ!」みたいな文言はどうでも良いです。要は個人としてどこまで勉強しているかだけでした。

単純な営業マンとして見ると、商材が融資や金融商品なので少し特殊ですが、根底にある「個人営業」「法人営業」という括り、もっと言えば「対人スキル」はどこでも共通すること。前職なんてそんなに関係ないし、ましてやポテンシャル採用なら尚更。保険会社等関連業界への転職ならスキルも活かせるので、もっとスキルや知識・実績をアピールする転職になるんだと思います。

銀行にいて良かったと思えるのは
  • 典型的な日本企業の風土を味わえた
    • 大企業と今後渡り合う上で活かせる経験
  • 企業社長と直接話せる仕事だったので、企業の見方が変わった
    • 財務面や経営者目線を知れた(理解しているかは微妙)
  • 個人ローンに携わっていろんな人の人生を見た
    • その家いくらだったの?ローンいくら?とか、なかなか知人に聞けない
在職中に必死に覚えた細かな業務知識よりも、普遍的な知識のほうが心と頭に残った。もちろん財務分析手法を知らなきゃそういうものの見方もできなかったし、役には立ってる。でも、「分析できる」みたいなスキルよりも「分析することができると知ってる」みたいな知識を広げたほうが可能性の幅が広がると思う。ここはふんわりしてるけど、ふんわりのままで。


転職活動は自分のことを考え直すいい機会でした。実際に転職しないにしても、今の仕事に疑問があるならやってみるべきだと思う。

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